第21回 注目されているサービス付き高齢者住宅と在宅医療
最近、サ高住(さこうじゅう)といった言葉を耳にする機会がありませんか?
平成23年10月より施行された制度で、正式には「サービス付き高齢者住宅」と言います。
国土交通省と厚生労働省が共に管理する法律が作られ、制度がスタートしました。
今後、10年間で60万戸を目標に整備される予定です。
新築にも、中古物件にも補助金が出る仕組みで、制度開始当初、医療事業者、介護事業者はもとより、不動産関係者、建築業者がこぞって飛びつきました。
現在も、その熱が冷めたわけではありませんが、冷静に検討されるようになって来ました。
今回は、サ高住についての詳しいお話しと言うより、先生方に医療と関連する基本の情報を知っていただきたいと思います。
サ高住には、25以上の居室に高齢者が住んでおり、安否確認や生活相談が出来るスタッフが日中、常駐しています。
介護、医療が必要となったら、併設の事業所や関連の事業所がサ-ビスを提供してくれます。
安心して老後を送れる住宅と言ったところです。
<国土交通省補助金について>
特別養護老人ホームなどの介護施設や有料老人ホームなどとどこが違うのかと言われると説明が
長くなるので詳細は、割愛させていただきます。
<サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームの主な違い>
先生方に必要な情報は、第16回「なぜ、在宅医療なのか」で紹介させていただいた、在総診「在宅総合診療料」(約50,000円/月)がとれるのかどうかだと思います。
サ高住は、在総診の対象施設です。今後、住宅型の有料老人ホームと共に建設が増えてくると思います。
新規に開業をご検討の先生方には、このような施設で在宅医療を行うことが、初期の経営を助けてくれる材料になると思われます。
今後のクリニック運営には、待つ診療だけでなく、出かけていく診療が必要ではないかと考えます。
弊社では、10年以上前から介護事業に携わり、高齢者住宅を運営しているノウハウで施設事業者との橋渡しや高齢者住宅の建設コンサルタントを行っております。
クリニック開業時も、開業後も十分にお役に立てると思います。ぜひ、一度ご相談下さい。