第27回 院内に必要な情報通信機器について
医院開業を行うために必要不可欠なものとして、様々な医療機器やレセコン、電子カルテなどが挙げられると思います。
そしてこれらは非常に高価な機器であり、場合によっては数千万円の投資を必要とする場合があります。
そのため、各地で開催されている医院開業フェアに足を運んで、様々な電子カルテメーカーや医療機器メーカーのブースを訪れ、比較・検討をされている先生も多いのではないでしょうか。
ところで、医院開業に必要なものは、医療機器やレセコン、電子カルテだけではありません。電話、FAX、コピー機、パソコンなどの情報通信機器も医院開業を行う上で、必要不可欠なものといえるのではないでしょうか。
「診療に直接関係しない機器については、業者に丸投げでいいのでは?」
「FAXやコピー機は、安ければ何でもいいじゃない?」
「パソコンは○○○電機で一番安い物を買ってくるよ」
開業支援をさせていただく中で、上記のようなお声をいただくことがよくあります。
確かに直接診療にかかわらない機器なので、あまり重要ではないと考えてしまうのも無理ないのかもしれません。
しかし、先生の診療に直接関わらないとしても、看護師や医療事務の方々が日常的に使用する機器です。
これらの機器の選定を誤れば、看護師や医療事務の方々の仕事の効率を下げるばかりでなく、無駄に高価な機器を買わされてしまう可能性も否定できません。
よって、これらの情報通信機器についても慎重に検討することが大事です。
1. 電話 電話機についてはその機能によって千差万別ですが、「ビジネスフォン」と言われる 一般の電話機をビジネス用に機能拡張した電話機を導入することが一般的です。 院内に必要な電話機の台数や医院運営に必要な機能(留守番電話や同時通話、転送機能など)について検討が必要です。
また、機器とあわせて、良い電話番号を取得することも大切だと思われます。
良い番号とは、患者さんに覚えてもらいやすく、職員も覚えやすいことです。
地味なことですが、とても大切なことです。
私たちiSTEPは、そのノウハウも持っております。
2. FAX、コピー機 ご存じの先生も多いかと思いますが、FAXやコピー、プリンターの機能が一つになった「複合機」と言われる機器を導入するケースが多いです。 機種によってはスキャン機能が付属する複合機もあります。 また、届いたFAXを印刷せずにパソコンに転送して、画面上でFAXの内容を確認すること で、印刷に必要なインク代を節約するという運用も可能です。
高度な機能を搭載する何百万円もするものから、数万円程度の安価なものまで多種多様な複合機があります。
3. パソコン 数年前までは1台10万円以上するケースが多かったですが、現在では数万円で購入できるパソコンがほとんどです。 複合機同様、高い物から安い物まで様々ですが、インターネットやメール、ExcelやWordなどのMicrosoft Office製品の使用が目的であれば比較的安価にパソコンを導入することが可能です。 ただし、安すぎるパソコンを導入してしまうと、「パソコンの起動や終了が遅い」、「市販のソフトウェアをインストールしたら急にパソコンが動かなくなった」、「DVDを見ようと思ったら、DVDを入れるところがついていなかった」等のトラブルとなることがあるので、慎重に検討することをおすすめします。
弊社では、情報通信機器の導入についてもサポートが可能ですので、ぜひご相談ください。